*画像はイメージです。
名画「ゲルニカ」といえば、戦争をモチーフとしたピカソの作品としてとても有名なものですよね!
その「ゲルニカ」のタペストリーは世界に3つしかないのですが、そのひとつが群馬にあるなんて驚きです!
なぜ群馬にあるのか気になってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事ではゲルニカのタペストリーが群馬で見られる理由、展示場所、原画のある場所などを調べてまとめてみました!
ゲルニカのタペストリーが群馬で見られる理由
展示場所
原画のある場所
*最新情報は公式HPやSNSをご確認ください。
ゲルニカのタペストリーは群馬県立近代美術館でなぜ見られるの?
8月になると、メディアが戦争をテーマに記事や番組を作るため、パブロ・ピカソの「ゲルニカ」を目にする機会が増えますよね!
ピカソの「ゲルニカ」といえば、大きなモノクロの画面に人や牡牛、馬などが苦しむ様子が描かれた作品です。
1937年4月26日にナチスによってスペインの町ゲルニカで行われた無差別爆撃を描いたものなんですよ!
そんなピカソが描いた有名な絵画が、どうして群馬県立近代美術館にあるのでしょうか?
実は、ピカソは「ゲルニカ」の絵画(縦349cm×横777cm)を作ったあとで、同じ図柄のタペストリーを作っていたんです!
絵画は1937年に公開されましたが、タペストリーは第二次世界大戦のあとの1983年に作られたものなんですよ♪
世界に3つだけあるゲルニカのタペストリーは、1996年に群馬県立近代美術館の館長が購入して展示を始めました!
当時の館長は「他の所蔵品と合わせて戦争をテーマに展示ができる」と考えて、9600万円で購入したんですよ♪
当時、タペストリーなんてレプリカだろうと考えられていて、あまり値段は上がっていなかったようです!
ゲルニカのタペストリーはどこで見られる?
ピカソがフランスの工房とともに絵画よりも少し小さいサイズ(縦328cm×横680cm)で作られたゲルニカのタペストリーは、世界に3つあります!
アメリカ:ニューヨーク 国際連合本部ビルの国際連合安全保障理事会議場前
フランス:コルマール ウンターリンデン美術館
日本:群馬 群馬県立近代美術館
ピカソが制作に関わった本物の作品のひとつが群馬にあるだなんて、信じられませんね!
群馬県立近代美術館のゲルニカのタペストリー展示会はいつ?
群馬県立近代美術館が所蔵しているゲルニカのタペストリーは、年に一度のペースで展示されています!
光による劣化を防ぐため、展示できる期間は限られているんです。2023年の展示は8月1日(火)~27日(日)なんですよ♪
「コレクション展示:日本と西洋の近代美術 Ⅱ」が行われている展示室2にて展示されています!
住所 | 群馬県高崎市綿貫町992-1 群馬の森公園内 |
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時間 | 9:30~17:00(最終入館16:30) |
定休日 | 月曜(祝日の場合は翌日、GWとお盆は開館) 年末年始、展示替えのための臨時休館あり |
駐車場 | 無料:500台(大型バスは要予約) 群馬の森のもの |
電話番号 | 027-346-5560 |
公式インスタ | 群馬県立近代美術館 |
アクセスマップ |
貴重な機会なので、ぜひ見に行ってくださいね♪
ゲルニカの原画はどこにある?
「ゲルニカ」の作者パブロ・ピカソはスペイン生まれの画家で、描かれたゲルニカもスペインにある町です!
では最初からずっとスペインにあるのかというと…実は、ゲルニカは色々な国で保存されてきた絵なんです!
ゲルニカで無差別爆撃が起きたスペイン内戦の最中は、フランスのパリに住んでいたピカソ自身のアトリエで保管されていました!
スペイン内戦の終結後はアメリカで展覧会が開かれたこともあり、ゲルニカはニューヨーク近代美術館(MoMA)で保管されました!
その時には第二次世界大戦が始まっており、ピカソ自身が戦場と近いパリのアトリエに戻すことをやめたそうです!
ピカソはファシズム(独裁政権)を嫌っており、フランシスコ・フランコ総統の独裁政権が続くスペインには戻さないと決めたんです!
ピカソが亡くなった5年後、スペインを独裁していたフランコ総統も亡くなります!新たな国王によって、スペインは民主化されました!
スペイン人の自由が確立されたことで、1981年にゲルニカはスペインに戻りマドリードのプラド美術館別館に収蔵されます!
偉大な画家ピカソの代表作ということで、どこに収蔵するかは激しい議論がかわされたそうです!
1992年、同じマドリード市内に開館した国立ソフィア王妃芸術センターへとゲルニカは移されました!
2023年現在も、ゲルニカの原画(絵画)はソフィア王妃芸術センターにあり、国外はおろかスペイン国内でも貸し出されなくなりました!
ちなみに、鳥取県鳴門市にある大塚国際美術館と東京都千代田区にある丸の内オアゾには、実物大のレプリカが展示されているんですよ♪
まとめ
以上、ゲルニカのタペストリーが群馬で見られる理由などについてまとめると
・ゲルニカは、ピカソがスペインで行われた無差別爆撃を描いた絵画
・ピカソはゲルニカのタペストリーも作ったが、レプリカだから価値が低いと思われていた
・ゲルニカのタペストリーは1996年に群馬県立近代美術館の館長が9600万円で購入
・ゲルニカのタペストリーはニューヨーク、フランス、群馬の世界に3つのみ
・群馬県立近代美術館がゲルニカのタペストリーを展示するのは年に一度
・2023年にゲルニカのタペストリーが展示されるのは8月1日(火)~27日(日)
・2023年にゲルニカの原画があるのはスペイン・マドリードにある国立ソフィア王妃芸術センター
・ゲルニカの実物大レプリカは東京の丸の内オアゾと鳥取の大塚国際美術館にある
とのことでした!
タペストリー作りにもピカソ本人が関わっていたとなると、群馬にピカソが作ったものがあるなんて!と感動しちゃいますね♪
少しでも参考になれば幸いです。
では、最後までお読みいただきありがとうございました!
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