群馬県には「かかあ天下とからっ風」なんて言葉もある通り、女性の気が強い県として知られていますよね!
でも、どうして群馬県の女性は気が強くてかかあ天下の県だと言われるようになったかを知っている方は少ないのではないでしょうか?
そこで、この記事では群馬はなぜかかあ天下なのか、かかあ天下の由来、群馬の女性の特徴・性格、かかあ天下の県などを調べてまとめてみました!
群馬はなぜかかあ天下なのか、かかあ天下の由来、群馬の女性の特徴・性格、かかあ天下の県
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群馬はなぜかかあ天下なの?
群馬がかかあ天下だと言われるのはなぜなのか…と考える前に、そもそも「かかあ天下」とはどんな状態かを調べてみました!
かかあ‐でんか【×嚊天下】
読み方:かかあでんか
一家の中で妻が夫よりも強い権力を振るっていること。⇔亭主関白。
つまり、かかあ天下とは亭主関白とは反対の意味を持つ言葉で、その家庭で権力を持っているのが妻である状態を指すんですね!
一般的な考えで言うと、一家の大黒柱と呼ばれ家族の中心となっている人物は夫であることが多いですよね!
しかし、群馬においてはそれが妻であることが多かった…それも、群馬県内全域を吹き荒れるからっ風と並ぶくらい多かったんです♪
調べてみると、群馬県には昔から夫よりも妻のほうが家庭内で力を持つ理由となるある特徴があったことが分かりました!
その特徴については次の項目でお話ししますが、その前に群馬県民の県民性にも理由があったことも判明しました!
上州の人たちは短気、熱しやすく冷めやすい、義理堅い、頑固などといわれる。
そうした上州人気質は「かかあ天下とからっ風」に代表される風土と歴史が作り上げてきたもので、現在の群馬県民にもしっかりと受け継がれている。引用元:10月28日は36回目の群馬県民の日!地域批評シリーズ『これでいいのか群馬県』を上毛新聞に掲載いたしました! | 株式会社マイクロマガジン社のプレスリリース
やはり家庭を引っ張っていく人物にはある程度の頑固さや義理堅さが必要なようで、このことも「かかあ天下」の要素になっているようです!
かかあ天下の由来は?
群馬県は山に囲まれており、県内全域にからっ風が吹き荒れるような厳しい環境です!
そんな山に囲まれた土地では作物を育てることは難しく、古くから養蚕から織物まで一連の絹産業が発達していきました!
糸を作り出す蚕(かいこ)は「お蚕さま」と呼ばれるほど大切にされており、そのお世話をするのは女性が中心でした!
蚕は卵の保存から孵化、成長、脱皮と段階によって異なる温度や湿度の管理と大変なことが多いのですが、最も大変なのはこちらです!
桑葉は毎日、与えて下さい。人間と違って睡眠をとることなく、ひたすら桑を食べ続けます。ただし、脱皮時期には与えない方が良いです。
絹を生み出す蚕を育てる大切な役割を担っていた群馬の女性たちは、夫から「おれのかかあは天下一」と言うようになったそうですよ♪
明治5年(1872年)に富岡製糸場が開業すると、工女として集められた少女たちは器械製糸技術を身につけていきます!
技術を身につけ、その技術をさらに磨き、農家にとって貴重な現金を稼ぐ存在となった女性たち…
そんな女性たちは家庭だけではなく日本を支える存在となっていき、まさにかかあが支える天下となっていったんです!
群馬の女性の特徴・性格は?気が強いってホント?
これまでの話をまとめると、群馬県におけるかかあ天下とは絹産業が日本に渡ってきた10世紀ごろから始まったと考えられます。
しかし、群馬県(上州)における「かかあ天下」の始まりはもっと前…637年に存在したんです!
夫を支え大業を成すことを支えた立派な妻が、絹が日本に渡ってくるよりもずっと前にいたんですよ♪
飛鳥時代の武人・上毛野君形名(かみつけの の かたな)は当時の天皇から将軍として蝦夷討伐を命じられました!
しかし形名は蝦夷に負けてしまい、兵士も逃げ出してしまい、逃げ込んだ砦(とりで)も蝦夷に囲まれてしまいます…
戦うことを諦めて逃げ出そうとする形名を、形名の妻は厳しくも温かい言葉でふるい立たせたんです!
「あなたのご先祖さま方は海を渡り、万里を越え、海外を平定し武勇を残したのに、ここで死ぬのは先祖の名を汚すことです。」
形名の妻は弱気になっている夫に酒を飲ませると、夫の剣を身につけて弓を持ち、下女たちに弓を鳴らさせました!
その音を聞いた味方の兵が戻り、蝦夷の兵がひるんだことで、形名は蝦夷に勝利することができたんです♪
1世紀になる前から、上毛野…のちの群馬県には弱気になった夫の尻を叩く気の強い妻が存在したという逸話があったんですね!
私が考えるに、群馬県の女性たちは厳しい気候風土の中で家族や一緒に働く仲間たちを守るために気が強くなっていったのでしょう!
他県民からは「気が強くて大変」なんて言われてしまいますが、家族や職場の一員になれば心強い存在ともいえますね♪
かかあ天下の県は他にある?
ソニー生命が2018年12月25日に行った調査では、夫婦ケンカに妻が勝つことがかかあ天下の証とされています!
全国平均で「夫が勝つ」は14.7%、「妻が勝つ」は29.5%の中…やはり1位に輝いたのは我らが群馬県の37.0%でした!
続いて36.0%の岡山県と佐賀県が同率2位、35.0%の岐阜県、大阪府、広島県、高知県が同率4位でした!
2018年以前にも多くのアンケートや調査が行われていますが、妻が強いとされる県は西日本に集まっているようです!
そんな中、群馬県は県民自身から「うちはかかあ天下だ」という言葉が出てくるくらい、よく働く妻が家庭内で力を持っているんですよ♪
他の地域と違い「〇〇の女は強い」というイメージではなく「うちの妻は強い」と実感をこめて言っているところに誇りすら感じられますね!
まとめ
以上、群馬はなぜかかあ天下なのか、かかあ天下の由来、群馬の女性の特徴・性格、かかあ天下の県などについてまとめると
・かかあ天下とは、一家の中で妻が夫よりも強いこと
・群馬の人々は厳しい気候風土の中で気が強くなっていったようだ
・群馬は作物を育てることが難しい土地で、女性が中心となる絹産業で栄えていた
・絹の糸をはく蚕を育てる役割は女性が担うことが多かった
・絹産業を支える女性たちは夫から「おれのかかあは天下一」と言われた
・機械で絹織物を作るようになり、技術を向上させ続けた女性たちは日本を支える存在になった
・群馬の女性の気の強さを表す最古の人物は、637年の上毛野君形名の妻
・武人でありながら敵前逃亡しようとした夫を励まし共に戦った形名の妻はまさに気の強い女性
・群馬の女性たちは、形名の妻のように家族や仲間たちを守るために強くなったのではないか
・大阪府を中心として、気の強い女性は西日本に多いと考えられている
・群馬の女性の気の強さは、家庭でも職場でもよく働くことが理由なのではないか
とのことでした!
群馬の厳しい環境が家庭を守る女性たちの気を強くしていき、女性中心の産業がそれを強めていった結果が群馬のかかあ天下だったんですね!
少しでも参考になれば幸いです。
では、最後までお読みいただきありがとうございました!
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